密の庭で遊ぶ少女たち遥か未来に思いを馳せるとき・・今、生きている今の時間がかけがえのない懐かしい思い出なのだ

深夜月/明け月

       


明け月

H170.0×"30.0cmOil On Board 1998~
1999

 発 表 

TIaF

 /東京国際フォーラム 1998

秘密の庭で遊ぶ少女たち/谷神健二展 青木画廊

 1999

作家たち展

埼玉近代美術館

1999

 

 

TIaF/ポストカード 1999 

仏/フィガロ紙 1999


青木画廊委託

深夜月

H170.0×"30.0cmOil On Board 1998~1999

 発 表 

TIaF

 /東京国際フォーラム 1998

秘密の庭で遊ぶ少女たち/谷神健二展 青木画廊

 1999

作家たち展

埼玉近代美術館

1999

 

 

TIaF/ポストカード 1999 

仏/フィガロ紙 1999

青木画廊委

[深夜月] [明け月]

Lunatic Summer

 帰れない夏の夜があった 高尾山から乙女の湯そしてまた高尾山下山して高尾駅前の廃墟のような居酒屋で飲み始めた暗くがらんとした店内は土埃だらけおみやげ屋なのか居酒屋なのか棚に飾られた民芸品は埃にまみれ蜘蛛の巣さえ張っているぼくたち以外、他に客は誰もいないし来そうもない「すいませ〜ん」奥の暗がりにむかって呼びかけ数分後ごそごそと老婆が満面に笑みをたたえ暗がりから出てきた「あれまぁ、ようこそおじゃれやすぅ」歓迎の笑いだろうが、なぜか不気味に感じた「お酒は何があります?」問いかけると、老婆は3本ほどしか残っていない歯の隙間からすーすーと息を漏らして「ふ・ふ・ふ・・酒は酒やろねぇ」「すべてここはお任せやでぇ、高尾名物のお任せコースだけやぁ」 ・・・・・・ 酒と料理に関してはいつか機会があったら記述しますとんでもない料理でした、こんな場所でどこから調達したのか質素なものではなく、不思議な食べ物、飲み物、で、豪華なものでした いつしか、おそらく下りの最終電車とおもうが駅に入ってきたのが、小さな窓越しに見えた・・・改札からぱらぱらと乗客が降りてタクシーで帰宅したり、出迎えの車で帰宅したりだ 酔っぱらいが、数人眠そうに取り残され、うろうろしている様子だ・・・やっぱり終電だなぁ、高尾は終点駅だし、帰れないかぁ・・・ 「ねぇ〜!」君の声で目が覚めた・・いつのまにやらつらつらと眠っていたようだ「あ、寝てたみたいだ、ごめん」君は窓の外を指さしている、指の先を目で追うと駅舎はすべての明かりが消え、月の光に照らし出され浮かび上がっている・・「そうだ、おばあさんは?」「先に寝るといって奥に行った」「2階の部屋使っていいよと言ってたよ」 「それより、ねぇ、変なのよぉ、駅の入り口あたり見てて」あれ?さっきは気づかなかったけど、月に照らされて数人の若い男女が踊っている「酔っぱらいの高校生かなぁ、不良だなぁ・・」そういうと「違うよ、あれ狸だよ、私ずーっと見てたんだもん」「真っ暗になって、月の光が駅前を照らしはじめたら広場に狸があっちこっちから集まりだして・・」 ・・・・・・・・・ この話、ここから先がもっと怖いのです、いつかまた 

  2000


1999年 フランスのフィガロ紙にて作者と作品の紹介記事を掲載していただきました。