密の庭で遊ぶ少女たち遥か未来に思いを馳せるとき・・今、生きている今の時間がかけがえのない懐かしい思い出なのだ

始発の気配


始発電車の音が聞こえてきた・・・

 

君のさみしさに気が付かなかった・・

遠くから始発電車が動き出す気配が聞こえてくる、眠っていた街の活動が少しずつ始まる、カーテン
越しに早朝のごく弱い光 ・暗い室内に目が慣れてくると、君の小さな裸身がベッドの上にほのかに
浮かび上がる。

ちいさく「帰るね」と言うと、君は、薄く眩しそうに目を開け「うん・・」と返事をして寝返りを打って背中
向け毛布を引き上げ再び寝入った

2000



 

始発の気配

 12.3×45.0cm Oil on board 1999

秘密の庭で遊ぶ少女たち/谷神健二展 青木画廊 1999

 5年余りのシリーズ最
後の作品です、文章は
すべてフィクションとは
言い切れません、(フィ
クションですが)、人の
心のありようは不可解
です、イメージしたこと
は、その時点で現実な
のかも知れないと思っ
ています、人間はつま
るところ「脳」の存在で
す、現実と空想に大き
な差はありません。

長期にわたり僕に創作
イメージを与えてくれた
君に感謝と見守る愛を
捧げます。

2000/9/18 Kenjione.

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